ベランダ越しに人が通ると外からの視線が気になりませんか。
ベランダの目隠し対策をしたいけど賃貸だから諦めているという方も多いと思います。
そこで今回は、賃貸住宅でもできるベランダ周りの目隠し対策について解説します。
おすすめのベランダ目隠しアイテムをご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ベランダの目隠しをする必要性
ベランダの目隠し対策をすることで、人から見られないで安心して暮らすことができ、心理面や防犯面の不安が解消されます。
特に女性の一人暮らしや子供がいる家庭では、不審者に襲われる危険があるので、目隠し対策は重要です。
さらに、ベランダにおしゃれな空間ができて住み心地が良くなったという声もあります。
まずはベランダの目隠しをするメリットをご紹介します。
- プライバシーが保護される
- 防犯対策になる
- おしゃれなインテリアが作れる
プライバシーが確保される
外から室内が丸見えになると、近所の人に自分のお部屋空間を見られてしまいます。
また、人から見られていなくても「見られているのでは」と思い、かなりのストレスを感じます。
そのため、ベランダから人影が映らないように目隠しを設置すると、プライバシーが確保され、人から見られる不安から解消されます。
特に一人暮らしは、誰も自分の身の危険を守ってくれません。
自分の家が安心して心を落ち着ける場所にするためには、プライバシーを守るために目隠し対策をしてみてはいかがでしょうか。
防犯対策になる
女性の一人暮らしやお子様のいる家庭の場合は室内が見えやすいと不審者に狙われるリスクがあります。
例えば、不審者が電気が付いている時間帯を把握して、不法侵入される可能性もあります。そのため、目隠しをして、室内の様子がわかりにくく対策することが重要です。
警察庁が発表した「令和2年住まいる110」の調査結果から、侵入窃盗の侵入口の1位が窓となっています。
この結果から、室内が見えないようにベランダの目隠し対策をする必要があると言えます。
防犯対策として高めの設置物を置くことをオススメします。理由は不審者が設置物を乗りこえる必要があるからです。
不審者は近隣住民に見られることを一番嫌がります。できるだけ高さがあり、死角を出さない設置物を選ぶようにしましょう。
おしゃれなインテリアが作れる
ベランダにラティスや観葉植物を設置すると、ナチュラルでおしゃれな空間になります。
ベランダの使い方と言えば、洗濯物を干す、使わない荷物を置くだけという方が多いですが、植物を設置するだけでベランダがお気に入りの場所になったという方もいます。
さらに、DIYが好きな方は木材を購入して、自作で取り付けるのもオススメです。ぜひベランダの目隠しをきっかけに好きな空間を作ってみてください。
最近では、ラティスやフェンスなどをホームセンターで購入することができ、手軽に設置が可能です。種類も豊富に揃っているので、ぜひ探してみましょう。
ベランダの目隠し対策の注意点
賃貸住宅でベランダの目隠し対策を設置するには、管理規約などを守った上で設置しなければなりません。
特に工事が必要な設置物の場合は、退去時に原状回復が必要です。
そして、設置物が落下しないように安全に配慮して設置することも重要なポイントです。
ベランダの目隠し対策を設置するにあたっての4つの注意点を解説します。
- 管理規約の確認をする
- 隣人に干渉しないように設置する
- 原状回復ができるように設置する
- 落下しないように設置する
管理規約の確認をする
マンションの管理規約にはベランダの使用について書かれてあります。特にベランダは基本的に共用部分なので、設置できるものを制限しています。
避難経路を妨げるものや壁や手すりに穴を開けるなどの工事は基本的にはできません。
マンションのベランダに目隠しを設置する場合は、取り外しが手軽なアイテムがオススメです。
最近の目隠しシートは、おしゃれなデザインのシートが販売されています。
大がかりな工事をしなくても貼るだけで目隠し対策ができます。手軽に目隠しをしたい方はぜひ活用してみて下さい。
戸建のベランダも同様に目隠しを設置する場合は、必ず貸主に相談しましょう。
設置工事や目隠しの取付時に外壁を破損させた場合は修繕費用を払うことになります。
隣人に干渉しないように設置する
マンションも戸建ての場合も、ベランダ周りの設置をする際には隣人のスペースに干渉しないようにしましょう。
自分たちのプライバシーを守りたい気持ちは隣人の方も同じ気持ちです。
しかし、設置物を隣人のスペースに干渉するのは、隣人にとって気持ちの良い事ではありません。
近年は、隣人同士で交流することは少なくなっていますが、ご近所との交流が盛んな地域は特に注意が必要です。
さらに、隣人トラブルは場合によっては裁判事件に発展することもあります。賃貸住宅とはいえ隣人のことも考えて設置することが大切です。
原状回復ができるように設置する
借主は退去時に賃貸借契約上、原状回復を行う義務があります。
原状回復ができない場合は、退去時に修繕費用を弁済することになります。
管理規約を守らないで勝手に工事した場合は、高い修繕費用を請求される場合もあります。
さらに大掛かりな改装工事をした場合は、契約解除につながることもあります。
どうしても、工事が必要な目隠し対策をしたい場合は、必ず貸主や管理会社に設置の許可を得なければなりません。
ベランダの目隠し対策は、大掛かりな工事をしなくても設置できる方法がたくさんあります。おすすめのアイデアも後ほどご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
落下しないように設置する
ベランダの目隠しは、強風で設置物が飛ばされる可能性も考慮して設置しましょう。
万が一、飛ばされた設置物が他の住宅や通行人に当たってしまった場合、所有者の過失として損害賠償請求されることもあります。
風で吹き飛ぶような目隠しを選ばない、強風の時には撤去するなどして安全の配慮も大切です。
そして、子供がいる家庭は子供が落下しないように設置場所や高さに気をつけましょう。
子供がラティスによじ登ってしまい、高層階から転落するという事故が発生してます。
特に小さい子供は好奇心が旺盛なので、目の届かないところで何をしているのか予測不可能です。子供の落下の可能性があると考えながら目隠しの設置をしましょう。
賃貸でもできるベランダの目隠しのおすすめアイデア8選
賃貸住宅でも設置可能なベランダの目隠しのアイデアをご紹介します。
賃貸住宅のベランダの目隠しは、建物に傷をつけないものや手軽に設置できるものがオススメです。
今回は、ホームセンターや通販で手に入るアイデア8選をご紹介します。
- ラティスを設置する
- すだれを設置する
- 観葉植物を設置する
- 目隠しシートを貼る
- パネルを設置する
- シェードを設置する
- パーテーションを設置する
- 目隠しフェンスを設置する
ラティスを設置する
ラティスとは木製の柵です。専用の器具で簡単に設置することができ、幅広いサイズが揃っています。
製品によっては観葉植物を取り付ける器具もあるので、ベランダの床周りをすっきり保つことができます。
部屋が1階に位置して、道路側の視線を防ぎたい方にオススメです。
ラティスはサイズの種類も豊富で目隠しとして人気があります。
そのまま取り付けることもできれば、カラー剤で塗って楽しむこともできるので、インテリアを楽しみたい方にオススメです。
ですが注意点としては、子供がよじ登って転落しないように対策しましょう。
すだれを設置する
すだれは、ベランダの格子状のフェンスの隙間の目隠しに便利です。
目隠し対策になるだけではなく、日差しを遮るので夏の暑さを和らげます。また、適度に隙間が空いてるので風通しも良いです。
重量も軽くて、安価で手に入りやすいので手軽に設置することができます。ただし、重さが軽い反面、風に飛ばされないように設置することが重要です。
すだれは100円ショップで手に入れることができるので、コストを掛けずに設置できます。
ホームセンターや通販で、多くの種類の中から選ぶことができるので、お部屋のインテリアに合うものを見つけてぜひ取り付けてみてください。
観葉植物を設置する
ベランダに観葉植物を設置して目隠しする方法もあります。
適度の高さのある観葉植物で人影が見えない様に設置すると良いでしょう。
例えば、ワイヤープランツやアイビーなどのつる植物は、つるを伸ばすことで緑のカーテンになります。また、背の高い植物も室内の人影が映りにくいのでオススメです。
また、マンションのベランダでは避難はしごなど防災器具を設置しているので、防災の妨げにならないように設置するように注意してください。
強風時には観葉植物が飛ばされる可能性もあります。台風が予測される日には、前もって家の中に取り込むなどして対策しましょう。
目隠しシートを貼る
最近、窓ガラスに貼り付ける目隠しシートが、ホームセンターや通販で販売されています。
シートのデザインも多様で、人影が見えないようになっています。
窓に合うサイズを選べるように、あらかじめ窓の大きさを計測しておきましょう。
高性能な目隠しシートで、接着剤が不要、ガラスが割られても飛び散らない効果のあるシートもあります。
原状回復は、シートを剥がすだけなので気軽に使用できます。
また、フェンスを組み立てる時間や観葉植物の手入れをする時間がない方にオススメです。
パネルを設置する
目隠しシートと同様に組み立てて使える目隠しパネルもあります。
結束バンドで取り付けるだけのフェイクグリーンのパネル、ポリカーボネート樹脂製の透明パネルなど種類が豊富です。
取り付ける際には、必ず隣人のエリアに干渉しないことを確認して取付しましょう。
また、風に飛ばされやすいパネルもあります。強風に耐えられるように設置するか、家の中で取り込むようにするなど配慮が必要です。
目隠しシート同様、原状回復時はパネルを外すだけなので、気軽に設置が可能です。
お部屋の雰囲気に合わせたパネルを選び、組み立て方や高さを考えて設置しましょう。
シェードを設置する
シェードとは、布製の日よけです。日差しを遮りながらも目隠しに使えます。
窓の外側やベランダのひさしの部分に引っかけて、柱や設置台にひもで引っ張って設置します。
注意点は、シェードは風に煽られやすいので、風が強い日は飛ばされないように配慮が必要です。
また、マンションの管理規約で禁止している場合もあります。必ず、設置の許可を確認してから取り付けるようにしてください。
最近では、突っ張り式で設置できるタイプや、ベランダの手すりに取り付けるタイプがあります。
建物を傷つけないで設置できるアイテムが増えているので、ぜひ試してみてください。
パーテーションを設置する
日よけ用のパーテーションは、目隠しとしても使えます。
大きさにもよりますが、手軽に持ち運びができて便利という声も聞きます。
選ぶ際の注意点は、日光をかなり遮るので、できるだけ部屋の明るさが保てるもの、強風の際に一時的に撤去できるように適度な軽さがあるものなどを選びましょう。
パーテーションは、室内でも屋外に出しても万能に使用できます。組み立ては必要ですが、蛇腹のようにたたんで持ち運べるので便利です。
目隠しフェンスを設置する
目隠し対策用のフェンスもあります。木製や樹脂製のフェンス、格子状のフェンスがあります。
樹脂製のものは木製と違い、腐食することがありません。お気に入りのデザインで長く使うことができます。
戸建ての1階部分に設置するのもオススメです。
注意したい点は、日差しをかなり遮るので、室内の光を入れるために高さに配慮しましょう。
また、隙間が狭すぎるものは、空間を圧迫することや見えにくく死角ができやすいので、隙間の感覚を考えて選びましょう。
まとめ
今回は、賃貸住宅のベランダ周りの目隠し対策について解説しました。
賃貸住宅でも、マンションの管理規約などで制約がありますが目隠し対策ができます。
ベランダの目隠しは、プライバシー対策だけではなく、防犯対策になります。そして、設置の仕方によっては、おしゃれなインテリア空間を作ることも可能です。
設置の際は、必ずマンションの管理規約、オーナーさんの許可の元で対策するようにしてください。
また、隣人のスペースに干渉しないように設置することもマナーです。できるだけ、設置工事をしない対策を検討しましょう。
ベランダの目隠しを手軽に設置できるアイデアもご紹介しました。
DIYが得意な方は作るのも良いですし、時間がない方は手軽に設置できるアイテムで対策が可能です。
まずは、ホームセンターや通販サイトでお気に入りのアイテムを探してみてください。