日常生活の中でインターネットは必要不可欠です。
なので、引っ越しの際に新居にインターネットが通っているのか、または契約が必要な場合はどの回線を選べばいいのか、その契約手順など、疑問がたくさんあると思います。
そこで今回は、賃貸のインターネット回線の種類から申込み方法まで分かりやすく解説します。
さらに、利用料金や回線の速度、安定性抜群のおすすめインターネット業者も一緒にご紹介します。
引っ越しの際にインターネットのことで不安がある方は、快適な新生活を送るために本記事を参考にしてください。
賃貸のインターネット回線の種類
何気なく普段利用しているインターネットですが、実は回線には種類があります。
まず最初に、賃貸物件で使われるインターネット回線の種類をご紹介します。
賃貸物件のインターネット回線は、電話回線を介してつなぐ形か、有線放送の回線を使う形が多いです。
ネット回線を選ぶ際に「〇〇回線」と言われてもよくわからないと思いますが、まずはネット回線の種類とそれぞれの特徴を理解しましょう。
インターネット回線の種類は、主に以下の4つです。
- 光回線
- ASDL回線
- CATV回線
- モバイル回線
それぞれ順番に説明します。
光回線
光回線は、賃貸物件に多い回線タイプです。
光回線の特徴は光ファイバーを使い、光信号を通して高速に通信を行います。
メリットは回線が環境の影響を受けないので、通信速度が速く、安定して回線が使えます。
デメリットは居室に光回線を引いていない場合、回線工事が必要です。工事は日中に立会う必要が多く、日程調整など手間がかかります。
ASDL回線
ADSL回線は、従来の電話回線を使ったインターネット回線です。
多くのケースでは、インターネットを使用中に通話をすると回線の速度が遅くなることがあります。
メリットは通信エリアが広い、利用料金が安い点です。
近年では、光回線に切り替えている物件が多くなり、ADSL回線の物件は少なくなりました。
通信会社によってはサービスを終了しているので、新規加入できないこともあります。
CATV回線
CATVはケーブルテレビの通信網を使った回線です。
主にJCOMや地域のケーブルテレビ局でサービスを提供しており、対応エリアも限られます。
メリットはスマホや電話のサービスと一緒に加入すると月額料金が適用され、プロバイダと契約する必要がないことです。
デメリットは光回線より速度が遅いことと、適用プランが限られていることが挙げられます。
場合によっては光回線より月額料金が高い可能性もあります。
モバイル回線
モバイル回線は名前の通り、携帯電話の電波を使います。
各社で販売している、モバイルルーターやSoftBank Air
モバイルルーターのメリットは持ち運びができることです。
しかし、携帯電話の通信を使うので、電波の届かない場所では使えません。
そして、固定回線より速度が遅く、通信制限があるのもデメリットです。
賃貸のインターネット完備と対応の違い
賃貸物件の情報には「インターネット完備」と「インターネット対応」のどちらか記載されています。
この2つの言葉から物件にインターネットの回線があることが判断できます。
しかし、「完備」と「対応」では大きな違いがあります。
次にインターネット完備とインターネット対応の違いについて説明します。
インターネット完備の特徴
インターネット完備の物件は、回線工事やプロバイダー契約が不要です。
引っ越ししてすぐにインターネットを使用できます。
手続きは一切なく、初期費用もかかりません。
しかし、回線の種類やプロバイダーが選べないので、通信速度や安定性に欠けることがあります。
特に戸数が多い集合住宅は、入居者も多いので時間帯によって繋がりにくくなります。
物件の契約する前に速度チェックや回線の種類も確認しましょう。
インターネット対応の特徴
インターネット対応の物件は、回線のみが設備されています。
部屋まで回線を引いていないので、契約やプロバイダー選びは自分で準備します。
例えば、物件がフレッツ光の回線を使っている場合、今まで使っていたプロバイダーで継続することも可能です。
物件探しの際に大家さんや不動産業者に導入されている回線や回線を引くための工事費用について相談しましょう。
賃貸の無料インターネット回線の特徴
インターネット回線が無料の物件は、インターネット完備の物件と同じです。
回線工事やプロバイダー契約を物件で契約しているので、すぐにインターネットを使用できます。
回線の速度やつながりやすさよりも月額料金を抑えたい方に向いています。
しかし、お得に見える反面、その分の家賃や管理費が高く設定されている可能性があります。
そして、戸数の多い物件では、つながりにくいデメリットもあります。
賃貸のインターネットの利用方法
賃貸のインターネット回線の利用方法は、完備の物件と対応の物件で違いがあります。
特にインターネット対応の物件は、申込み手続きが必要です。
物件にインターネット回線がない場合も含め、利用方法についてご紹介します。
インターネット完備の場合
インターネット完備の物件は、手続きをする必要がありません。
引っ越した当日からインターネット回線を使用できます。
しかし、無線Wi-Fiを設置している物件が少ないので、その場合は各自でWi-Fiルーターの準備が必要です。
Wi-Fiルーターはネット通販や家電量販店で購入できるので、入居前に購入すると良いでしょう。
LANケーブルで繋いでインターネットを楽しむこともできますが、配線が多くなり利便性が悪くなるので、Wi-Fiを設置することをオススメします。
インターネット対応の場合
インターネット対応の場合は手続きが必要なので、引っ越し後すぐにインターネットを使用できません。
申込み後、回線工事が必要な物件と不要な物件があります。
利用手続きはWEBや電話で申込みが可能で、手続きの際に回線工事の必要の有無が判断されます。
工事が必要な場合は、引っ越し前に手続きを行い、工事日程を入居直後に合わせておくと良いでしょう。
特に工事日程は土日対応する業者も少ないので、予約が取りにくいです。
最近では、1ヵ月先まで回線工事の予約が取れないこともあるので、その間にモバイルルーターを貸し出す回線業者もあります。
できるだけ、早めに手配することをオススメします。
賃貸物件にインターネット回線がない場合
インターネット回線が設備されていない物件は、自分で手配する必要があります。
自分で手配する場合は、自分で回線を選ぶことができます。自分の行動パターンや利用料金を考えて選ぶことをオススメします。
例えば、外出が多い方はモバイルルーターを選択肢に入れても良いでしょう。
特に仕事でネット回線を使う方は、持ち運び可能なのでどこでもインターネットを楽しめます。
月額金額もスマホとセットで加入すると料金がお得になります。
そして、動画閲覧やゲームを楽しみたい方は、固定回線がオススメです。
注意点として、回線工事が必要なので、大家さんや管理会社の許可が必要になります。
料金が割高になりますが、今まで使っていた回線を引き継ぐことも可能です。新規加入の場合は、回線工事費用に割引キャンペーンが適用されます。
デメリットととして、加入期間に縛りがありますが、活用してみるのも一つの方法です。
賃貸のインターネットの注意点
賃貸物件のインターネットの利用について注意点もあります。
特に回線工事の手配で問題が発生することがあるので、以下の3つのポイントに注意してください。
- 回線工事は大家さんや管理会社の許可が必要
- 利用している回線が使えない可能性がある
- 解約時の違約金に注意する
回線工事は大家さんや管理会社の許可が必要
自分でインターネット回線を申し込む場合は、回線工事が可能か大家さんの許可が必要です。
回線工事は壁に穴を開ける作業もあるので、無断で行うと原状回復費用を請求されます。
必ず事前に許可を得てから申し込むようにしてください。
利用している回線が使えない可能性がある
現在、インターネットを契約している方は、今まで契約している回線を新居でも利用したいと考えるでしょう。
ですが、物件で契約している回線が使えないケースもあります。
例えば、回線が引っ越しする場所のエリア外である、または物件がマンションタイプに対応していないことがあります。
この場合は、解約手続きを行うか、新規で申込みする必要があります。
解約による違約金が発生する可能性もあるので、必ず転居先で現在のインターネットが利用できるか事前に確認しましょう。
解約時の違約金に注意する
賃貸のインターネット回線でよく起こるトラブルは回線の解約です。
違約金自体は1万円〜2万円前後ですが、回線の工事費用が分割払いなので、解約時に工事費用を一括で請求されます。
解約理由が転居先で使えない場合でも違約金は発生します。
本来は転居先で引き続き使えるのがベストですが、対応していないと解約しないといけません。
契約内容が自動更新プランで、契約の場合に違約金が発生することが多いです。
特に新規加入キャンペーンなどに適用される事が多いので、契約内容を必ず確認しましょう。
最近では、違約金がないプランや新規加入で違約金を負担する回線もあります。必ず、プランの内容を確認することが必要です。
賃貸のインターネット回線おすすめ業者
ここまで、インターネットの回線の種類や利用方法、注意点をご紹介しました。
賃貸のインターネット回線を見極めるポイントは、下記のとおりです。
- 速度が速くて安定している
- 利用料金が安い
- 幅広いエリアで対応している
- 契約更新や解約時の違約金
これらのポイントを踏まえて、おすすめのインターネット回線をご紹介します。
スマホとセット割を使いたい方向け
携帯キャリアの光回線では、スマホとセット割でインターネットを提供していることが多いです。
代表的な回線事業者は、以下の4つです。
- OCNforドコモ光
- GMOとくとくBB ソフトバンク光
- auひかり
- 楽天ひかり
OCNforドコモ光
ドコモユーザーは、スマホ利用料が最大1,100円割引で使えます。
さらに、新規工事代金が無料で、Wi-Fiルーターの無料貸し出しサービスなども利用でき、20,000円のキャッシュバックやdポイント2,000ptの特典などもあります。
GMOとくとくBB ソフトバンク光
ソフトバンクユーザーとYモバイルユーザーは、スマホ利用料が最大で1,100円割引があります。
ソフトバンク光は、最大1Gbpsの安定した通信回線を利用でき、テレワークや動画ストリーミングにも最適です。
そして、最大36,000円のキャッシュバックや高性能ルーターのプレゼントなど、特典も盛りだくさんです。
auひかり
auユーザーとUQモバイルユーザーのスマホ利用料金の割引があり、工事費用分のキャッシュバックキャンペーンなどが行われています。
さらに、プロバイダー加入が不要なので、料金も全て込みの金額でお得です。
楽天ひかり
楽天モバイルを使っている方は、1年間基本料金無料などお得なプランがあります。
サービスエリアも全国対応で幅広く、楽天ポイントが貯まるのも特徴です。
フレッツ光対応物件の方向け
フレッツ光対応物件は、プロバイダーとのコラボプランがオススメです。
代表的な以下の3社をご紹介します。
- ビッグローブ光
- DTIひかり
- OCN光
ビッグローブ光
ビッグローブ光は、月額料金が安く使えます。マンションタイプで、4,000円台で利用可能です。
auユーザーは、auスマートバリューのポイントが貯まるなど、サービスが充実しています。
また、現在上記のサイトからお申し込みの場合、最大40,000円のキャッシュバックキャンペーンも実施しています。
DTIひかり
DTIひかりは、違約金がないプランで有名です。また、開通月の基本料金が無料など、ありがたいサービスもあり。
さらに、新規開通の場合、最大24,000円のキャッシュバックキャンペーンも行っています。
OCN光
OCN光は、接続サービスとプロバイダーサービスが一緒になっているため、申込み手続きが一度で済みます。
また、利用料金がわかりやすく、お得な料金設定になっているのでオススメです。
通信速度の速さにこだわりたい方向け
インターネット回線は、料金だけでなく通信速度の速さもこだわりたいところです。
速度の速さを求めている方には、以下の2つがオススメです。
- NURO光
- fon光
NURO光
NURO光は、下り最大2Gbpsの安定した高速通信と、お得な月額料金が人気です。
さらに回線開通までにモバイルルーターの貸出サービスを行っているので、急な引っ越しにも最適です。
現在、最大45,000円キャッシュバックキャンペーンも行っています。
fon光
fon光は、下り最大2Gbpsの高速光ファイバーサービスです。
工事費用が無料のキャンペーンもあり、契約期間や解約違約金もないので、手軽に契約が可能です。
音楽のダウンロードや動画ストリーミングサービスもストレスなく利用できます。
自宅でテレワークをしている方は特にオススメです。
まとめ
今回は、賃貸物件のインターネット回線について解説しました。
賃貸住宅のインターネット回線は、「完備」の物件と「対応」の物件では大きな違いがあります。
完備の物件は、すでに回線とプロバイダーが手配されているので、入居後すぐに使えますが、マンションなどの集合住宅は入居者が多いとつながりにくくなります。
また、無料のインターネット物件もありますが、利用料は家賃や管理費が高く設定されています。
インターネット対応のみの物件は、自分で回線工事の手続きをする必要があり、工事の許可を大家さんや管理会社に事前に確認する必要があります。
今まで使用していたインターネットに対応していない物件の場合、新しく通信業者を選ぶ必要があるので、ぜひ本記事で紹介した内容を参考に自分に合ったものを選んでください。
インターネット回線の選び方は、料金だけではなく、通信速度の速さや安定性も大切です。
また、契約内容のわかりやすさや、工事から利用までのサポートの有無なども重要なので、各業者を見比べるようにしましょう。